歯科衛生通信

平成29年9月号 カムカム通信

2017/09/01

歯のコト・口のコト 
~生活習慣から見る歯周病~

★生活習慣が病気を作る

生活習慣病とは「食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が、癌、高血圧、糖尿病、心臓病、歯周病などの疾患の発症、進行に関与する疾病」といわれています。
口の領域の中で歯周病がなぜ、生活習慣といわれてるのか説明いたします。

★歯周病の3つの要素—–感染、遺伝、環境

歯周病の原因は感染症とされます。歯周病菌が歯や歯茎に定着し、歯茎に炎症を起こし、歯を取り囲んでいる組織の線維や骨を破壊し、吸収させます。
しかし症状は顕著にはみられず、痛みがなく、深く静かに潜行して進行していきます。
さらに歯周病に罹りやすい人は、歯周病原菌に対する生体の防御作用が弱いといわれています。
これには生まれつき親からの遺伝子が働いているものと思われます。
さらに歯周病は、環境因子に多く作用されます。たとえば、喫煙は歯茎に対して白血球の殺菌作用を弱めます。
また不規則な生活をすることで腸内細菌叢の活性を弱めたり、暴飲暴食などにより、肥満の原因になったりコレステロール値を上げたりします。
食生活で大切なことは、よく味わって、「よく噛みながら食べる」ことです。
とくに最近の食品は、加工しすぎて、軟らかいものが主となりよく噛まないままで食道へ食塊を流し込んでしまいます。
以上のような3つの要素を持っているのが歯周病です。
すなわち、歯と歯ぐきに付着したプラーク細菌(歯垢)を機械的に丁寧除去することが大切です。
日常の生活の中で、食後の歯磨きは家庭でも職場でもかなり定着はしてきましたが、完全ではありません。
歯や歯茎の汚れを取ることは、本人の自助努力であり、だれが助けてくれるわけではありません。
これはアルコールでも同じです。ビールなら1本、お酒は2合以下などと基準値を設けコントロールします。
日常生活に「おけるすべての習慣が、健康を守るうえでいかに大切であるかを考える必要があります。

★健康管理は口から始まる

歯周病が心臓疾患、呼吸器疾患や糖尿病を悪化させたり、高血圧症や狭心症の薬物の副作用、低体重児出産、早産などと関連する事実も明らかになってきました。
健康管理は口からといわれております。
皆さんがなんとなく毎日行っているブラッシングも、重要な意味を持つことを認識して生活習慣病といわれる歯周病にならないよう気をつけたいものです。

衛生士コラム

むし歯予防にプラス!
~「キシリトール」の基礎知識~

『「キシリトールはむし歯予防にいい!」ってよく聞くけど、どういいの?』今回はその疑問にお答えします:D

☆キシリトールがむし歯を防ぐ2つのチカラ☆
①むし歯の原因にならない

キシリトールは口の中で歯を溶かしてしまう「酸」を作りません。さらに酸の中和を促進する働きも持っています。お口の中をむし歯になりにくい状態に保ってくれます。

②むし歯の発生、進行を防ぐ

むし歯の原因となるプラークをつきにくくし、歯の再石灰化を促します。さらにキシリトールは、むし歯の大きな原因とされる原因菌(ミュータンス菌)の活動を弱める働きを持っています。
この働きはキシリトールだけの効果です。

キシリトールを継続的に取ることで、プラークが剥がれやすくなり、ブラッシングが簡単に!また、フッ素と一緒に取れば歯を硬くする効果がアップします。
普段のむし歯予防にキシリトールを加える事で大きな効果を発揮します。

☆効果的な商品の選び方☆

コンビニやスーパーなどでもキシリトール配合の商品はたくさんありますが、甘味料としてキシリトール100%配合の商品はほとんどありません。
他の甘味料が含まれていることで、むし歯の原因となることがあります。
キシリトールの含有率が50%以上のものを選びましょう。

当院ではキシリトール100%のガムやタブレットを販売しているので、おすすめです。

1日5~10グラムのキシリトールを3回以上に分けて、継続的に摂りましょう。
3ヶ月以上続けると効果的です♪

☆キシリトールで忙しい毎日もしっかりむし歯予防☆

キシリトールは一日数回、食べるだけでむし歯予防をサポート。
忙しいあなたにぴったりです。お口の中が気になるなら、新しい習慣として取り入れてみませんか?

編集後記

涼しい夏も峠を越えた気配を感じる季節になりました。
皆さまいかがお過ごしでしょうか?
趣味で続けている養蜂も間もなく最後の採蜜を終えるころになりました。
これ以降も蜂達は花蜜を取り続けるのですが秋の蜂蜜は蜂達の越冬のための食料になります。
スプーン一杯で人間が一日に要するビタミン、ミネラルを取れて長期期間の保存が効くスーパーフード。
蜂達はこれを越冬時に少しずつ少しずつ食べて寒い時季を耐えしのいでいくんです。
食べることでしか生きられない私たちはこういう多くの生物の生み出す物の上で成立しています。
改めて感謝をしながら『食べることの幸せ』を噛み締められたらと思います。
皆さま食べるためにも歯は大切に。

編集 竹腰

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