歯科衛生通信

平成30年1月号 カムカム通信

2018/01/04

歯のコト・口のコト 
~食べ物が歯を鍛える~

 硬いものを食べれば歯が丈夫になるというのは今や常識です。

 ナイジェリアの子供達は、虫歯のある子が日本に比べてはるかに少なく、しかも噛む力がとても強いということが1980年から1991年に3回にわたって行われた東京医科歯科大学とナイジェリアの医学部歯科学部の共同調査によって明らかにされました。
 その資料によると、当時の日本の子供達は約95%が虫歯を持っていましたが、ナイジェリアでは多くても約15%~20%だったそうです。

 ナイジェリアの子供達の健康な歯の秘訣は、硬いものをよく噛んで食べること。食卓に上がるメニューは、魚の干物や燻製、肉は放し飼いの牛や鶏の硬い肉で、焼くかあるいは煮たものを丸かじりするだけでした。

 彼らが50歳までに失う歯は平均1本以下。日本人が平均5.8本失っていることから比べるとナイジェリア人が健康で強靱な歯の持ち主であることがよくわかります。また、チベットでは、生後2~3ヶ月の子供に肉の丸ゆでしたものをおやつ代わりに与えて、歯ぐきを鍛えているそうです。

 おっぱいが欲しくておなかの空いている赤ちゃんは、与えられた肉の塊にむしゃぶりついて、しきりにジュージューと肉汁を吸い、まだ歯の生えていない歯ぐきで噛みつき、あごを動かして噛む運動を繰り返します。このことは、乳離れができて歯ぐきを鍛え、あごを動かす機能を発達させます。

 また、自分の手で食べ物をつかんで飢えを満たすという行為が心理的にも頭脳の発達に良い影響を及ぼし、自立を促すといういいことずくめのものなのです。

 このように硬い物をよく噛んで食べることは、虫歯をなくし健康な体を作るだけでなく、顔の形・表情や子供の成長・発達にまで影響を及ぼす重要なことなのです。
 昔の人が硬い物を食べて健康な歯を維持していたのに対し、現代人に虫歯が多いのは、やはり食生活が変わったことが原因です。

衛生士コラム

目指せ磨き残しゼロ~歯垢染色剤の効果的な使い方~

 こんにちは!衛生士の木村です。歯を磨いていても、「本当に磨けているの?」と心配な方も多いのではないでしょうか。
 そんなあなたにオススメなのが歯垢染色剤。歯を磨いていても磨き癖などで同じ場所に歯垢が残ってしまうことも…あなたも一度、歯ブラシ後のテストしませんか?

?歯垢染色剤とは?

 歯垢染色剤とは歯に付いている歯垢を染め出す方法です。歯垢は歯に近い白や乳白色をしているため見た目では磨き残していてもわかりにくいことが多いです。歯磨き後に歯垢染色剤を使うことで、自分でいつも磨き残している場所や磨き方の癖を確認し、歯磨き技術の向上が目指せます。

☆歯垢染色剤の効果的な使い方☆

 ①いつものように歯を磨く
 ②歯垢染色剤で染め出しを行う
 ③染め出された歯垢を歯ブラシの角度を確認しながら落とす
 ④もう一度歯垢染色剤で染めだしてみる

~歯磨き上達のポイント~

 ·赤く染まる場所をチェック!歯垢が多く残っている程濃く染まります。
 ·歯ブラシの動かし方や力加減、角度を変えて磨いてみましょう!
 ·歯ブラシが古いと効率的に歯垢を落とせません。
 定期的に歯ブラシを交換しましょう!
 歯垢染色剤を3日ほど使い、自分の苦手なところを確認するのがおすすめです。
 私も時々抜き打ちで染め出して歯ブラシテストしてます!(笑)

~まとめ~

 歯垢染色剤で自分の歯磨きの癖を知ることができます。いつも染め出されてしまう部分はリスク部位です!
 リスク部位を重点的に磨いて、お口のトラブルをしっかり予防しましょう☆

編集後記

 新年明けましておめでとうございます。
 この通信をご愛読頂いている皆様の2018年が良い年となることを願っております。
 このカムカム通信の編集を始めて2度目のお正月を迎えました。
 長く続ける中でこの編集後記も年ごとにテーマを決めようかと思います。
 早速本年度は歯のトリビアにしていこうと思います。お付き合い頂ければ幸いです。

 1月の歯科トリビア~ダンデライオン~
 ダンデライオン(dandelion)は英語でタンポポのことです。
 フランス語の「dent de lion」からきています。
 dent・・・歯  lion・・・ライオン
 タンポポの葉がライオンのギザギザした歯を連想させることが由来。話の小ネタにどうぞ。

 編集 竹腰

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