歯科衛生通信

平成30年2月号 カムカム通信

2018/02/01

歯のコト・口のコト 
~野生動物には虫歯がない?~

 野生動物には虫歯も歯周病もありません。

 人間も原始時代には虫歯も歯周病もなかったといわれています。
木の実や獣の肉を自分の歯でひきちぎり、噛み砕いて食べる食生活では虫歯や歯周病にはならないのです。

 人間が火を使って食べものを調理するようになってから急速に虫歯や歯周病に罹患するようになりました。
 火の通ったやわらかいものは歯に粘着し、そこに細菌が繁殖し、虫歯や歯周病が発生するようになったのです。

 さらに砂糖の消費の増大は虫歯の増加に拍車をかけました。

 人間に飼われている犬や猫も、同じように火の通った食べものを食べて虫歯や歯周病に罹患するようになりました。

 人間がやわらかいものを食べるようになって受けた影響は歯だけではなく、よく噛まないことにより歯を支える顎の骨の発達もわるくなり、それによって歯並びのわるい人や親知らずのはえない人も増えています。

 先月号でもとりあげた噛むことの大切さ、噛める歯や顎の大切さをあらためてお伝えできれば幸いです。

衛生士コラム

目指せ磨き残しゼロ!

 こんにちは!衛生士の木村です。 長かった治療が終わり、「あぁ、これで歯医者に来なくてもよくなる!やったー!!!」とお思いのそこのあなた!
 治療終了後も定期的に検診を受けると再治療のリスクをかなり減らしつつ、いい状態をキープすることができるんです。今回は歯の定期検診(メインテナンス)についてのお話です。

~外国と日本の受診率の違い~

 定期検診の受診率が約90%前後と言われているアメリカなどの予防先進国に比べ、日本の受診率は、たったの約2%です。
 この結果、グラフのように予防先進国に比べ、日本では高齢者になるほど残っている歯の本数が少なくなっています。
 80歳の時点での平均残存歯数は、スウェーデン人が20本以上であるのに対し、日本人はわずかに8本しかありません。
 虫歯や歯周病から歯を守り、予防し、将来自分の歯を多く残すためには、毎日のお口のケアと歯科医院での定期的な検診が必要不可欠です。

~定期検診によるメリット~

 ①虫歯や歯周病のリスクを大幅に軽減できる。
 ②虫歯などができてしまった場合でも早期の治療が可能。
 ③長期的にみて費用を安く抑えられる
 ④将来自分の歯を残すことができる。

 このように、いいことずくめです!
 当院では、患部の治療が終わったあともその状態ができるだけ長く続いてほしいと願っています。
 治療終了後もメインテナンスを受け、お口の健康をキープしてみませんか??

編集後記

 大雪にみまわれた関東。史上初の大寒波。家のこたつに根が生えてしまうような気温、皆さまご体調は崩されていないでしょうか?
 編集の竹腰です。寒さに負けず頑張りたいと思います。
 さて今週の歯のトリビアです。
 『入れ歯の日本史』
 江戸時代の中ごろには入れ歯はもう普及していたといわれています。
 江戸の文化人 本居宣長は総入れ歯を入れており彼の著書「紀州日記」のなかで、「昨日津の入れ歯師参り、入れ歯いたし申候。殊の外よろしき細工なるものにして、・・・口中心持わろくもなき物に御座候。・・・」と記しています。
 かなり適合のよい入れ歯が作られていたことがわかります。
 入れ歯を作る職人は入れ歯師と呼ばれていたようです。

 編集 竹腰

ページトップ