歯科衛生通信

平成30年4月号 カムカム通信

2018/04/02

歯のコト・口のコト 
~ハチマルニイマル運動~

 みなさんは、8020運動をご存知ですか?

 これは、日本歯科医師会と厚生省(当時)が推進した「80歳になっても、20本以上自分の歯を保とう」という運動です。

 20本以上の歯があれば、若い頃と変わらず食生活をほぼ満足することができると言われており、「 生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるように 」 願いを込め、平成元年よりこの運動を始めたそうです。

 ちなみに、成人の歯の本数は 親知らずを除いて、上下14本ずつの計28本ですので、20本という数は、大半の歯を残すことになります。

 これは一見ハードルが高そうに感じますが、 運動開始当初の調査によれば80歳以上の方の達成率は、わずか7%程度(平均残存歯数4~5本)に対し、平成17年には25%、さらに平成23年は40%まで(平均残存歯数10~11本)伸びているそうです。

 日々の意識を少し変えるだけでも、こんなに違うのですね。

訪問コラム

~サラサラ唾液とネバネバ唾液~

 口の中を潤す唾液は、耳下腺(じかせん)、顎下腺(がくかせん)、舌下腺(ぜっかせん)という3つの唾液腺から分泌されます。
 唾液には、サラサラした唾液とネベネバした唾液の2種類があり、役割や出るタイミングに違いがあります。
 サラサラの唾液は「漿液性唾液(しょうえきせいだえき)」と言い、主に耳下腺から分泌されます。
 体がリラックスしている時に働く副交感神経によってコントロールされているため、リラックス状態の時に分泌されやすいのが特徴です。
 口の中を洗い流して清潔に保つ自浄作用や、食べ物を湿らせて飲み込みやすくする役割があり、消化酵素が多く含まれているので消化吸収を助けます。
 一方、ネバネバの唾液は「粘液性唾液」と言い、舌下腺から多く分泌されます。緊張している時に働く交感神経によってコントロールされているため、緊張している時やイライラしている時に分泌されやすく、緊張すると口がねばつくのはそのためです。
 ネバネバの唾液はあまり良いイメージがないかもしれませんが、粘液が傷つくのを防いだり、粘膜を保湿したり、細菌を絡め取って体内への侵入を防いだりする大切な役割があります。
 それぞれの唾液がバランスよく働くことが大切です。

編集後記

 春の息吹を感じる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
 カムカム通信も発行20回を迎えました。毎月ご愛読頂く皆様並びに、制作にご協力頂く皆様のお陰です。
 心より御礼申し上げます。

 ・古代エジプトの歯科 (早速ですが歯のトリビアネタ)
 英国博物館収蔵 エジプトミイラから、歯を削って金を埋め込む処置をしたミイラが発見されています。
 目的は明白ではありませんが、紀元前千年頃には、この技術が存在していた事になります。
 現在の歯科治療のルーツは、この辺りにあるのかもしれません。

 編集 竹腰

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