歯科衛生通信

平成30年5月号 カムカム通信

2018/05/01

歯のコト・口のコト 
~歯の銀行~

 私たちが一生自分の健康な歯で生活したいと思っていても、歯周病や虫歯など様々な理由でやむなく歯を抜かなくてはならない状態になることもあります。
 そんなときのために自分の歯を移植できるよう歯を冷凍保存しておくというのが「歯の銀行」です。

処分せずに預けて再利用

 移植治療は今までにもありましたが、それは抜歯後 1時間以内に処置しなければいけないというものでした。
 しかし、この「歯の銀行」は何年後か、もしもの時のために歯をあらかじめ預けておきます。
 そして、もしもの時が起きた場合、歯の移植が可能なのです。まさに銀行に預ける感覚ですね。
 歯の保存は、原則として小臼歯と親知らずで、食品の鮮度を保つために使われている-150℃の冷凍庫で保存しておくそうです。
 もちろん、移植後しばらくは色々な注意が必要ですが、およそ1年ほどで歯ごたえを感じながら食事が楽しめるようになるそうです。

昨日の敵は今日の友

 昨日の敵は、今日の友。
 入れ歯、ブリッジ、インプラントなど歯を失った後の治療は様々ありますが、自分自身の天然の歯を再利用できるなんて素晴らしいですね。
 「あの煩わしかった親知らずが、救いの神になっていたかも・・。」
 もしもの時、私たちの歯を治療する選択肢が増えるように、これからも沢山の研究、開発をしていってもらいたいですね。

衛生士コラムこんにちは! ~歯科衛生士の宮城です。~

 今回は、歯科医院で行う予防処置 フッ素塗布(とふ)についてお話をします!
 フッ素とは、歯の表面の歯質を強くする「むし歯予防薬」です。

いつ頃から受けるの ?

 フッ素塗布は、乳歯の前歯が生える
 1歳 頃から定期的に継続して受けることが大切です。
 また、フッ素を塗った後30分間は、うがいや飲食を避けてください。

家庭ではできないの?

 フッ素は、 低濃度でも継続して摂ることが大切です。
 フッ素入り歯磨き剤で毎日のブラッシング時に使用しましょう。

歯科医院で行うフッ素塗布はどう違うの?

 歯科医院で「フッ素塗布」を行う場合には、必ず「プラーク」を除去してから行い、しかも高濃度のフッ素を塗布します。
 やはり一番効果的で良いのは、歯科医院で定期的にフッ素塗布を行うことです。
 フッ素は、「予防のプロ」に塗ってもらいましょう!

編集後記

 みなさんこんにちは。初夏の季節いかがお過ごしですか。
 趣味の養蜂では、蜂たちが元気に蜜を集めている姿がとても可愛いです。

 今月の歯科トリビア ー 歯磨き後のうがいは一回がいい? ー
 むし歯は、むし歯菌が糖を食べて酸を作り、これが歯の成分アパタイトを溶かして起こります。
 初期のむし歯では、溶けたアパタイトが歯に戻る「再石灰化」が起こり、歯の表面が強化され、溶けにくくなります。
 むし歯予防にフッ素入りの歯みがき剤が良いとされるのは、フッ素は再石灰化を促進させる為です。
 ところが、歯みがき後に何回もうがいをすると、歯みがき剤のフッ化物が流れて薄くなってしまうのです。
 歯みがきをした時の汚れを吐き出し、仕上げのうがいはごく少量の水で1回にして、しばらく飲食をしない様にすると、再石灰化効果が高まると言われています。
 現在、国産の歯みがき剤は、身体に安全な濃度と言われており安心して使用できます。

 編集 竹腰

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