歯科衛生通信

平成30年6月号 カムカム通信

2018/06/01

歯のコト・口のコト 
~歯の脱灰と再石灰化~

 皆さんは、ご自身の歯が毎日溶けていることを知っていますか?
 酸性の強い食品を食べたり飲んだりした時に歯は溶けやすい状態になっています。
 とくに日本人の歯は、エナメル質が薄いと言われているので、食事の度に熱いものや冷たいものなど様々な刺激からストレスを受けています。

 歯というのはミネラル(主にリンとカルシウム)からできています。
 酸性食品の過度な摂取や堅い歯ブラシで力任せにゴシゴシ磨くと、歯がダメージを受けて溶けやすくなります。
 此の様な歯が溶ける現象を「脱灰」と言い、脱灰した歯の修復する機能の事を「再石灰化」と言います。
 そして修復する役目の「だ液」は酸を中和し、だ液が含むリンやカルシウムにより再石灰化されます。
 この繰返し行われている再石灰化が追いつかなくなると、むし歯ができ「酸蝕歯」として影響が現れます。
 故に脱灰と再石灰化のバランスがとれると、歯は健康な状態に保たれます。
 食事の際に、ひと口30回は意識して噛み、ダラダラと食べたり飲まない習慣をつけるだけでも違います。
 まずは、お金をかけず、手軽に歯を守ることから始めてみましょう。

衛生士コラムこんにちは! ~歯科衛生士の宮城です。~

 日本人の70%の方が「歯ぎしり」を経験されているのですが、その大半の方が自覚されていないという事が分かってきました。
 この「歯ぎしり」によって治療後の詰め物が欠けたり、すり減ったり強い負荷が加わると歯が割れてしまう事もあります。
 また健康な歯でも、慢性的な歯ぎしりによって、歯を失う原因になる事もあります。

自分で出来る歯ぎしりチェック10項目

01. 日中、集中している時に上下の歯を当たっていたり、歯を食いしばっている事がある。

02. 朝起きた時に、顎や頬の筋肉が張っている(凝っている)事がある。

03. 頬や舌に歯を押し付けた跡が残っている。

04. 歯ぎしりしてると近親者に言われた事がある。

05. すり減って歯短くなってきている。

06. 歯の根元が、削れている。

07. 下の歯の内側や上の歯の頬側、上顎の真ん中に骨のコブがある。

08. 詰め物がよく取れたり、割れたりする。

09. 知覚過敏の歯が、多い。

10. 歯に亀裂が、多く見える。

この様な方は、要注意です!
歯科医院で確認、治療もらいましょう!

編集後記

 こんにちは。彩り美しい紫陽花の季節ですね。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
 趣味の養蜂は、今年初蜜を採取です ♪

 歴史上有名な源頼朝の最期は、不慮の落馬事故で体調を崩し療養中に死亡。
 一説では、誤嚥性肺炎が直接の死因ではないかと考えられています。
 この誤嚥性肺炎は、ウィルスや食べ物などの異物が気管や肺に入り肺炎を引き起こす病気です。
 本来なら咳をして異物や細菌を体外に出そうとする防衛反射で発病しないのですが、高齢者や寝たきりの患者さんであるとその防衛機能の低下や口腔内の清潔な環境が十分でなく、口腔内で肺炎の原因となる細菌が増殖し発症のリスクが高まります。
 もしこの時代に頼朝が適切な歯科治療や口腔ケアを受けることができていれば、誤嚥性肺炎で亡くなる可能性はかなり低くなるので、歴史が変わってしまっていたかもしれませんね。

 編集 竹腰

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