歯科衛生通信

平成30年8月号 カムカム通信

2018/08/01

歯のコト・口のコト 
~よく噛んで食べていますか?~

 皆さんお食事の際によく噛んで食べていますか?
 食べ物を細かく噛み砕くと、消化をさせやすく胃袋への負担を軽減できたり、よく噛むことで満腹中枢神経が刺激され、食べ過ぎを予防するとも言われています。
 食べ過ぎを予防することで、経済的にもダイエットにも効果がありますね。
 されに良く噛む事は「エイジングケア」も期待できるそうです。
 唾液には、歯の石灰化や肌の新陳代謝を促したり、シワやシミの改善にアプローチしたりする「バロチン」という成長ホルモンが含まれています。
 よく噛んで食べることで、唾液腺が刺激されます。
 その際にこのバロチンが大量に分泌されるそうです。
 特に、唾液は奥歯で噛むとたくさん分泌されるので、食事の際は両方の奥歯でしっかりとよく噛むことを意識しましょう。
 口腔内を健康に保たせ「長く食を楽しむ」ためには、歯をしっかり磨くことはもちろん、日頃の食生活からもアプローチすることができます。
 よく噛むことを意識するだけで、これだけの効果がありますので、ぜひ皆さんも次のお食事から試してみてください。

訪問コラム ~痰を出しやすくするコツ~

 のどの筋肉が衰えて嚥下機能が低下すると、痰がたまりやすくなってきます。
 以前は咳払いで痰を吐き出せていた人も、加齢の影響で難しくなる場合もあります。
 咳払いをしても痰が取れないと感じる時には、胸の上側、痰がたまっていると感じられるのどの下側あたりに手のひらを押し当てて、席をするタイミングで圧迫します。
 圧迫することで、気道の空気の流れが速くなって痰を排出しやすくなります。
 また、ゆっくり息を吸い込んだ後に声を出さずに、「ハッ、ハッ」と強く速く息を吐き出し、その後に咳払いをすることでも痰が出やすくなります。
 痰が絡んでつらそうな人の介助をする時には、手のひらの中央部をくぼめておわんのような形にした状態で、咳のリズムに合わせて背中を叩きます。
 前屈みの姿勢になってもらい、背中に耳を当てて「ゼーゼー」と音が聞こえる部分を叩くと出やすくなります。

編集後記

 先日の連日猛暑を過ぎ、少し安堵していますがまだまだ暑さとの戦いは続きそうですね。
 皆さまお身体ご自愛下さい。

 今月の歯科トリビアです。
 「宇宙飛行士と歯の治療」~後編~
 宇宙飛行士は、もしも宇宙で歯が痛くなったら、まず痛み止めの薬を飲みます。
 それでも痛みを抑えることができない場合には、フライトサージャー(医師)と連絡を取り指導の下、同乗している仲間の宇宙飛行士が、代わりに歯を抜かなければなりません。
 無重力の状態で歯を削るような治療をしたら、水分や削った粉が飛び散って大変なことになりますし、歯を削る装置は現状では宇宙にありません。
 現在、国際宇宙ステーションの船長を務める宇宙飛行士の若田光一さんによれば、「歯を抜く訓練は、地上にて受けている」とのことです。(『宇宙飛行』若田光一著より)
 むし歯予防をすることは誰にとっても大切なことですが、将来、宇宙飛行士を目指す方は、特にしっかりケアをして、できるだけむし歯をつくらないように頑張りましょう。

 編集 竹腰

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