歯科衛生通信

平成30年11月号 カムカム通信

2018/11/01

歯のコト・口のコト 
~食欲の秋直前美味しく食べよう歯周病予防!歯周病シリーズVol.3~

 みなさんは、歯周病についてはっきりとした知識をお持ちでしょうか?
 簡単に言うと、顎の骨が溶けて歯がグラグラ揺れてしまう病気です。
 虫歯ならある程度の深さであれば抜かずに、詰め物で元通りに咬み合わせを回復することも可能ですが、歯周病にかかると治療には大変な労力が必要です。
 また重度の歯周病になると歯が抜け落ち、全身の健康に悪影響を及ぼします。
 前号前々号では、歯周病の成り立ち・治療法についてお話しました。
 今月は、セルフチェックと治療後の再発予防についてお話しますね。

歯周病(歯槽膿漏)セルフチェック
  • 歯ぐきの出血があったり、歯ぐきの色が赤黒くないですか?
  • 歯と歯の間の歯ぐきが腫れていませんか?
この段階までが、歯ぐきの表面だけの病気の歯肉炎です。
  • 疲れたり、風邪をひいた時、歯ぐきが腫れませんか?
  • 歯ぐきが浮く感じや歯が伸びた感じがしませんか?
  • 口臭があると身近な人に言われませんか?
  • 歯がすいて、食べ物がよく詰まるようになっていませんか?
  • それに応じて、歯並びが悪くなっていませんか?
  • 歯石がついたり歯が揺れたり痛みませんか?
  • 固いものが佼めない、歯が抜けたりしていませんか?
3つ当てはまる様であれば、歯周病を疑って下さいね。
  • 要注意!時間と費用をかけ完治させても再発しやすい歯周病毎日の歯磨きだけでは歯周病の主な原因を取り除くことはできません。
    日頃のケアの他に、歯科医院での定期的なケアも必ず受け再発防止に努め、いつまでも元気に美味しく食事をしましょう。
歯周病(歯槽膿漏)の成り立ち

訪問コラム ~ 8020運動は夢ではない? ~

 皆さんは自分の歯が何本あるかご存知ですか?
 人の歯は、上下の歯を合わせて合計28本、親知らずを含めると32本あります。
 個人差はありますが、32本ある歯を数十年後に何本残すことができるでしょうか。
 1989年から推奨されている「8020運動」というものがあります。
 これは「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」というものです。
 なぜ20本以上かというと、自分の歯で満足に食事ができる本数とされているからです。
 8020達成率は、運動開始当初7%程度(平均残歯数4~5本)でしたが、厚生労働省の調査2005年(平成17年)歯科疾患実態調査では、80~84歳の達成率は21.1%、85歳以上で8.3%にまで伸びました。
 2007年(平成19年)の中間報告では、それを上回る25%達成、その後2017年では達成者が51.2%となりました。
 80歳で20本以上の歯を保つためには、歯の健康管理が大切になります。
 歯が抜ける原因は歯周病が大きく関係していることも多く、日頃からの口腔ケアが歯を残すことにつながります。
 日本の平均寿命は世界でも長く、高齢者が増えています。
 生涯に渡って毎日の食事は、自分の健康な歯で楽しめる様にしたいですよね。

8020運動でハッピーな老後を

編集後記

 みなさんこんにちは、秋深まった季節をいかがお過ごしでしょうか?
 今年は、長野白樺湖に出向き紅葉を楽しみました。
 近年、季節の移り変わりが早く春秋がないという世論もありますが、やはり紅葉は、秋を深く感じさせてくれます。

 今月の歯科トリビアです。
 「江戸時代の歯科事情 ~前編~ 」
 江戸時代、口中医という現代の歯科医院の様な所があったそうですが、庶民には費用が高く、通院ができなかったようです。
 では、どの様にして歯の痛みに対処していたのでしょうか?
  説によると「九頭龍大神を祀っている戸隠神社(長野県)で、歯を患った者が3年梨を絶ち参拝すると治る」という伝えがあり戸隠神社に行くことができない庶民は、梨の実に名前と痛む歯の場所を例えば「右上の奥から3番目」との様に記し、神社のある戸隠山の方角へ祈り、梨の実を川へ流したと言われています。
  では、なぜ梨の実だったのでしょうか。
  続きは次号でお伝えしますね。

 編集 竹腰

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