歯科衛生通信

平成30年12月号 カムカム通信

2018/12/01

歯のコト・口のコト 
~ 歯ブラシでは足りないオーラルケア ~

 気になる口臭を予防するには、歯ブラシだけでは足りないことを皆さんは知っていましたか?
 お口の中を隅々まで清潔にして口臭を防ぐ、ケア・アイテムをご紹介します。

デンタルフロス

 糸を歯と歯の間に入れて食べかすや歯垢を取り除くためのアイテム。
 歯ブラシだけでは届かない歯の隙間や裏側を掃除することができます。
 毎日1回、夜寝る前の歯磨き後に行い、磨き残しを取り除く様にケアしましょう。

歯間ブラシ

 歯と歯の間を磨くための小さな歯ブラシです。
 デンタルフロス同様、隙間をきれいにするのに役立ちます。
 複数のサイズが用意されているので、歯の隙間や歯茎の状況に合わせ、適切なサイズを選ぶのがポイント。
 歯間ブラシは歯磨き前に使うのが、歯磨き粉の成分を歯の間まで届かせることができ効果的です。

舌ブラシ

 舌苔を取り除くためのアイテム。
 歯ブラシでは傷つけてしまうので、専用ブラシを使います。
 又、使い過ぎは傷つけるので1日1回にとどめ、おすすめは起床時です。
 就寝中に溜まった舌苔をすっきり落とすことができます。
 力を入れず優しく磨きましょう。

マウスウォッシュ

 液体を口に含み、ゆすぐことで殺菌効果があるアイテム。
 デンタルリンスとも呼ばれています。
 マウスウォッシュだけでは、ブラッシングした時と同じ効果は得られません。
 歯磨きと合わせて使うことが大切です。
 効果的なタイミングは歯磨きの後。
 食べかすや歯垢が落ちたところに、マウスウォッシュの成分を行き渡らせることができます。

訪問コラム ~ お正月は要注意! ~

 12月に入りどんどん寒く、空気も乾燥してきましたね。
 今回はお正月も近いので食べ物による「窒息」についてお話します。
 高齢者の不慮の事故で最も多いのが「窒息」です。
 東京消防庁によると、平成23年~27年迄の5年間に、餅や団子をのどに詰まらせて救急搬送されたのは562人。年間100人前後で推移しており、65歳以上の高齢者が約9割を占めています。
 窒息の原因となる食品としては、餅が最も多く、次に米飯、菓子類、パンなど日常食品が並びます。
 そこで、餅の代用として郷土料理「とっちゃなげ」の作り方をご紹介いたします。すいとんのような感じのものです。
 餅ほどは、入れ歯につきにくく、飲み込みやすいので、雑煮や焼き餅の代用品にどうぞお試し下さい!

材料(4人前)

 ジャガイモ 4個、小麦粉 少量、水 少量

作り方
  • じゃがいもを茹で皮を剥きつぶす。
    (皮を剥き、電子レンジで加熱でも大丈夫かも!)
  • 「1.」に小麦粉と水を加え団子状になるまで練る。
  • 「2.」を一口大くらいにちぎり形成する。
  • 沸騰した鍋に入れ、茹でる。
  • 火が通ったら取り出し、味をつけ完成。
味付け例

 ・焼き目をつけ醤油で→焼き餅(海苔は噛みちぎることが難しいので青海苔等で代用を!)
 ・野菜等を入れ、出し醤油の汁を作った中に入れたら→とっちゃなげすいとん風雑煮の完成

 皆さんも是非、作って食べてみて下さいね。

東京消防庁管轄の餅などによる救急搬送人数

編集後記

 あっという間に師走となりました。
 今年も、ご愛読頂き誠に有難うございました。
 皆様、どうぞ良いお年をお迎え下さい。

 今月の歯科トリビア『 江戸時代の歯科事情 ~後編~』
 先月号あらすじ~歯科医院の様な所に通院できない江戸庶民は、伝えのある戸隠神社(長野県)の方角へ梨を川へ流して歯痛を治しました。なぜ梨だったのでしょうか ? ~
 現代の見解では少し驚く話しですが、当時、梨の酸で歯が溶け「白くなる=むし歯が治る」と信じられていました。
 時代が変わり現在は、梨が含むソルビトールはキシリトールの仲間で、むし歯菌を抑制すると言われています。
 今も昔も見解は違えど、梨は歯に効果がある果物という事の様です。
 又、落語の演目にも「むし歯と梨の実」の噺もあります。
 ・・余談ですが、梨は亜梨(あり)と呼ばれていました。「ナシ」の言葉を忌み嫌った為めだそうです。日本では今も昔も縁起を担いでいたのですね。

 編集 竹腰

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