歯科衛生通信

令和2年8月号 カムカム通信

2020/08/01

歯のコト・口のコト 
~ 災害時のオーラルケアのすすめ10 ~

 【はじめに】避難所などで、口腔ケア用品・水・電気などに不足がある状況を想定した内容も含みます。
 種々の代用品などを紹介しておりますが、これはあくまでも緊急措置として使用するものであり、長期での連用は危険を伴う場合もあります。
 物資の供給が安定した時点で、適切な方法へ変更するようにお願いします。
 数回に分けてご紹介していきますが、非常に、大切な内容ですので熟読し、災害に備えてしっかり準備をしておきましょう。

(15)  【口内炎・傷(潰瘍)ができてしまったら】

 栄養の偏り、睡眠不足など、身体の抵抗力(いわゆる体力)が低下すると、口内炎ができやすく、口腔が乾燥すると、傷(潰瘍)ができやすくなります。
 まず、うがいや歯磨きで口腔内の細菌を抑制し清潔レベルを上げ、粘膜を保護し、消炎を図りましょう。
 また【お口の体操】で、手軽に口の機能を高め口腔を清潔にする唾液の分泌を促すことも有効です。
 口や顔面から脳も刺激し、覚醒やストレスを緩和させながら唾液も分泌させさらに軽いストレッチなど、身体運動との組合せも機能低下を防ぐ為に推奨されています。

口の体操

歯ブラシを交換するタイミングはどれくらい?

 皆さん、今使っている歯ブラシを【いつから使っているのか】覚えていますか?
 歯を健康に保つために欠かせないものですが、使っていくうちに劣化が進み歯磨き効果も次第に落ちていきます。
 古くなった歯ブラシは、適切なタイミングで交換をする必要がありますが、タイミングについては「いつ」と明確にはわかりづらいかもしれません。
 実際にどのタイミングで交換していますか?

 交換頻度のアンケートによると
 1位 1カ月に一度  37.7%
 2位 2カ月に一度  23.0%
 3位 3カ月に一度  19.4%
 4位 半月に一度   12.0%
 5位 半年に一度    6.3%
 60%以上の方が2カ月に一度は交換されているようですね。
 では、正しい交換時期はいつなのでしょう?
 推奨する【交換時期は1カ月】です。
 いくら洗って乾燥させたとしても歯ブラシの毛束の根元にはたくさんの菌が繁殖してきます。
 また毛が開いたり、弾力性が失われると清掃能力が落ちるだけではなく歯や歯茎を傷つける恐れがあります。
 ブラシの背中側からみて毛が広がっているようであれば交換して下さいね。
 「毛先が開いた歯ブラシ」と「新しい歯ブラシ」の汚れの落ち方の違いを調べた臨床研究では、約4割ダウンすることが、わかりました。
 効率よく歯垢を除去するために「1カ月一度」歯ブラシを交換することをお勧めします。

歯ブラシを交換するタイミング

編集後記

 このところ、感染者が増幅していますね、。先日、軽症者の【後遺症】が報道されました。
 さらに気をつけて対策しましょう。
 今月も「歯の神様」トリビアをお届けします。全国から【ちょっとユニーク】なものをセレクトして、ご紹介していきます。
 今回は、東京都の歯の神様です。

 【塩地蔵】
 先月、味噌地蔵(群馬県)でしたので、次は塩です(笑)文京区小石川の常光山源覚寺境内に大小2体あります。
 頭から膝上まで塩にまみれています。
 祈願する時は、紙に年齢と姓名を記し釘で、地蔵堂に打ちつけておき、ご利益があって、歯痛が治ったら釘を抜くそうです。
 これは大きい方の地蔵。もう1つの小さい地蔵には塩を供え、その塩を持ち帰り、歯を磨けばよい習わしだそうです。
 実際、昔は、歯磨き剤の代わりに塩が用いられており、現在でも殺菌や消炎にも効用があると言われています。
 味噌にしても、磯にしても、意外と理に適っている歯の神様かもしれませんね。

 編集 竹腰

ページトップ